ソラ・アントワーヌさん(コンサルタント事業部)

来日10年、自己研さんを続ける

2006年に来日し、今年で在住10年目になります。母国フランスの大学で都市計画を学び、修士号を取得しました。昔から異文化に触れることや外国語を勉強することが好きでしたが、当時は国際協力の分野は意識しておらず、こうして日本で腰を据えて働くことも予想していませんでした。
来日したての頃は、片言の日本語しか話せませんでしたが、都市計画という専門性が武器となり、大学のまちづくりの研究室で技術補佐をする機会に恵まれました。日本語も上達し、滞在を延長することを決めた後は、国内向けの建設コンサルタント企業に勤務し、都市計画の実務に携わるようになりました。
国際協力の分野に出会ったのは、本格的に働き始めた前職時代です。都市計画の専門知識と語学力を生かして、海外業務に携わりたいという思いからその会社に就職し、政府開発援助(ODA)のインフラ事業を中心とした業務に携わりました。

その後、2013年に現在のレックス・インターナショナルに転職。自分の専門分野でODA案件に携わりたいという思いがかない、さまざまな国の地域計画や都市計画の案件を担当しています。
現在注力しているのは、イラン南部ゲシュム島のマスタープラン策定です。天然資源と自然環境が豊かな同地では、「開発」「自然保全」「伝統社会の継承」の均衡ある将来計画が課題となっています。プロジェクトでは、環境面・社会面・経済面を考慮した3つの開発シナリオを設定し、地理情報システム(GIS)を用いて各シナリオに応じた空間構造と環境影響を分析。その結果から、現地の開発、環境などの関連部局の職員らと開発方針を議論しています。

近年は開発途上国の技術水準が上がり、日本はより高度な技術を提供することを求められています。技術移転を続けるためには、自分自身の能力向上が欠かせません。