事業実績

インド北東州の連結性改善

インド国北東部地域における連結性改善に係る情報収集・確認調査

プロジェクトの背景・目的

① インド北東部地域において、連結性改善および沿線地域開発に係る協力の方向性(案)を策定するために必要な情報収集および課題・支援ニーズの分析
② セクターローンの案件形成に向けた、必要な情報収集および案件形成における問題・課題を整理し、案件形成に係る提案。

インド北東部の開発、特に道路網の整備、連結性の強化、社会サービスの充実と生計向上はインド国政府の重要課題である。インド全土において、主要幹線道路および国道整備は進んでいるが、北東部地域はインドの中で取り残された地域であり、道路網の整備が喫緊の課題となっている。同地域は山岳地帯が多く、舗装率も全国平均63.4%に対してわずか28.5%、国道における2 車線以上道路の比率は全国平均77.9%に対して53.0%と遅れている。同地域の7 州(アッサム、メガラヤ、ミゾラム、ナガランド、トリプラ、マニプール、アルナチャル・プラデシュ)は、インド本土とは遠く離れてバングラデシュを巻き込むように位置しており、チキンズネックと呼ばれる隘路(最も細い箇所で幅22 km)で繋がっている。また、バングラデシュやミャンマーとの越境協定が未だ整備中のためトランジット貨物が通過できず、国境で輸出入手続きと共に貨物の積み替えが必要である。これらの事情から、物資の輸送コストが高くなる陸の孤島となっており、一人当たりGDP(2015-16 年)は7 州の平均で76,540 インドルピー(約1,200 USドル)と、全国平均の112,432 インドルピー(約1,760 US ドル)と比較しても低い。同地域の経済発展のためには、既存道路の改良を初めとする域内道路網の改善に加え、これら道路の沿線地域開発ならびに社会開発、さらにはグローバル・サプライチェーンに組み入るために近隣諸国との連結性改善が必要不可欠である。

対象国 インド国 対象地域 北東部地域一帯(アッサム州、メガラヤ州、ミゾラム州、ナガランド州、トリプラ州等)
プロジェクト期間 2018年3月〜2020年2月 技術サービスの種類 開発計画調査型技術協力
現地協力機関 インド政府 発注者 国際協力機構(JICA)
受注形態 下請 対象地域の面積と人口
担当業務 社会開発、地域開発、能力強化