事業実績

★モーリタニア国バシクヌ郡持続可能な地域開発戦略策定プロジェクト準備調査

★モーリタニア国バシクヌ郡持続可能な地域開発戦略策定プロジェクト準備調査

プロジェクトの背景・目的

 マリとの国境沿いのモーリタニア南東部に位置するバシクヌ郡は、気候変動の影響を強く受けるサヘル地域であり、インフラ設備の不足に加え、洪水や水不足、食糧不足などの脆弱性を有する不安定な社会経済バランスが深刻な問題となっている。2012年には、マリ北部の紛争から逃れてきた約6万人もの難民を収容するためのM'beraキャンプが設立されたが、大多数の難民が生業とする牧畜により、周辺の自然資源はさらに悪化し、圧搾され続けている。
 係る状況の下、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、WFP、IOMなど、多くの国際機関による10年間の人道支援が行われてきた。これに続き、国際労働機関(ILO)では、援助依存の経済から自立的で持続可能な経済へと発展させることを目的とした地域経済開発戦略を開始するに至る。この戦略の実現には、郡全体における長期的かつ空間的枠組みを包含したマルチセクター地域計画の策定が不可欠となる。
 本件準備調査においては、既存のデータや関連資料の収集、現地での二国間協議に基づいたマルチセクター分析やデータギャップの同定を行い、上記プロジェクトのToRを策定するに至った。

対象国 モーリタニア国 対象地域 バシクヌ郡
プロジェクト期間 2019年12月〜2020年3月 技術サービスの種類 準備調査
現地協力機関 発注者 国際労働期間(ILO)
受注形態 元請 対象地域の面積と人口
担当業務 統括/地域・都市計画、農業・牧畜開発

プロジェクトの実績

- 既存のデータ,文書および報告書のレビュー
- ヌアクショットとバシクヌにおける開発関係者との二国間協議
- 地域計画に必要なあらゆる情報を収集し,GISデータベースを作成
- 地域課題に対するマルチセクター分析
- 関連する持続可能性指標の策定
- データギャップの同定と各種データ作成方法の比較(特に土地被覆,洪水地域,土壌侵食指数,沈着脆弱性,飼料潜在性などの空間データ)
- 代替プロジェクトの策定,比較および選抜