今泉 俊輔さん(コンサルタント事業部)

関わったプロジェクト

・シエラレオネ国持続的コメ生産プロジェクト
・アフリカ地域アフリカ中西部地域におけるCOVID-19影響下のフードバリューチェーン現状把握のための情報収集・確認調査
・リベリア国小規模農家コメ生産向上プロジェクト

業務内容

主に調査・モニタリングに従事しています。日本国内では、モニタリングアプリを活用し遠隔で質問票の作成やデータの整理・解析、セミナー資料の作成を行います。また、現地出張時には、現地スタッフや農業普及員とともに、モニタリングの進捗確認・フォローアップ、モニタリングのためのセミナーで調査方法に関わる説明を行います。現地課題の聞き取りや田んぼの稲の生育状況の確認を行うため、農村を視察することもあります。プロジェクトの円滑な進行のためにJICAとの手続き業務(各種申請、精算業務等)や現地スタッフの労務管理、資機材管理等も不可欠な業務です。

開発コンサルタントになろうと思った理由・きっかけ

「食糧争奪」という本を読んだきっかけで世界の食糧問題に興味を持ち、研究室の指導教官が国際協力関連プロジェクトに従事していたため、国際協力の道に興味を持ちました。
当初、JICA職員や国連職員を考えていましたが、現場に近いところで専門性を活かして実際に指導を行うのであれば、開発コンサルタントが自分のやりたいことに近いと感じ、開発コンサルタントになる決心をしました。

開発コンサルタントのやりがい

農業・農村開発グループの開発コンサルタントは、1回の出張で1~2か月ほど対象国に滞在します。実際に農村に赴き、現地の農業普及員や農家とコミュニケーションをとりながら課題を解決していく面白味があります。日本の技術がそのまま現地に活かされることは少なく、対象地域の実情に合わせて技術をカスタマイズしていき、それが受け入れられた時に手ごたえを感じます。また、相手国政府の関係者やほかの専門家とともにその国の農業を良くしていこうと話し合う機会も多く、将来的な広がりを持った支援を行っていけることにやりがいを感じています。

開発コンサルタントの大変さ

支援対象地域の農業を取り巻く環境はその地域ごとに大きく異なり、実情に合わせて活動の軌道修正を加えつつ、進めていかなくてはならないのが大変です。また、日本の常識が通じないことも多く、コミュニケーション上の齟齬も多々あります。その国の常識を受け入れつつも、プロジェクトを進める上でのルールを遵守する必要があるため、どうしても受け入れがたいこともあるという点をしっかり説明し、相手に納得してもらうプロセスは結構骨が折れます。

今後の目標

現在入社4年目で、これまで補佐的な仕事が多かったですが、農業の現場で実際に生産・販売に携わってきた実績がありますので、現場で培った農業技術の知見を活かした案件に従事したいと思います。特に栽培・流通面などの改善を通した農家の生計向上や農村地域の活性化に貢献していきたいと思っています。