事業実績

リベリア国小規模農家コメ生産向上プロジェクト

リベリア国小規模農家コメ生産向上プロジェクト

プロジェクトの背景・目的

リベリアにおける農業セクターは、年間を通じた高雨量の恩恵を受け、GDPの4分の1以上及び人口の約7割の就業人口を有する主要産業となっている(リベリア農業省、2017年)。一方で、1989年より約14年続いた内戦及び2014年の西アフリカエボラウイルス病の流行によって、農業セクターの開発は停滞を余儀なくされている。
コメはリベリアにおける主食であり、一人当たりの年間消費量が120kgと世界最大規模となっている。一方で、国内のコメ生産性は低く(1.3トン/ha)(リベリア農業省、2017年)、コメ栽培適地の約3分の2が未活用といった状況であり、コメ消費の6割を輸入に頼っている(リベリア共和国、2018)。生産量・生産性の低さの原因としては、小規模農家が天水依存の稲作を行っていること、適正な稲作技術が定着していないこと、質の高い農業資材・農業インフラや普及サービスへのアクセスが限定的であること、機械化が遅れていること等が挙げられる。
本プロジェクトは、リベリア国ボン州において、改良水田稲作技術を含む水田稲作経営改善策の提案・実践を行うことにより、同国の稲作振興に寄与するものである。

対象国 リベリア国 対象地域 ボン州
プロジェクト期間 2021年3月〜2025年5月 技術サービスの種類 技術協力プロジェクト
現地協力機関 農業省地域開発研究普及局 発注者 国際協力機構(JICA)
受注形態 共同企業体代表者 対象地域の面積と人口 8,754㎢、47万人(2022年時点)
担当業務 業務主任者/改良稲作技術2/モニタリング/バリューチェーン(VC)調査1/副業務主任者/改良稲作技術1/ICT利活用促進/ベースライン調査/VC調査2/社会調査/ファシリテーション/研修2/ICT利活用/業務調整/普及・モニタリング補助

プロジェクトの成果

・水田稲作が継続されるための水田稲作技術が開発される
・水田稲作の継続・振興のモチベーション向上に資する水田稲作経営改善策が水田稲作経営体に対して提案される
・提案された改善策がモデル水田稲作経営体にて実践される