事業実績

持続可能な都市を目指すアフリカ大都市圏のマスタープラン更新と実効力を促進

コートジボワール国大アビジャン圏都市開発マスタープラン実施促進プロジェクト

コートジボワール国大アビジャン圏都市開発マスタープラン実施促進プロジェクト

プロジェクト開始の背景

 コートジボワール国の旧首都アビジャン市は産業・経済の中心地であり、国全体の1/4 に相当する約505 万人の人口を抱える同国最大都市である。1960-70 年代の年率8%の急速な経済成長に伴い道路・鉄道・港湾等のインフラが整備されたが、1999 年から2011 年に亘る政治的危機・国内の分断の影響によりインフラ投資や市街地が未計画に整備された。この影響を受け、各種インフラの老朽化・サービス低下、また急激な人口増加による容量不足等の課題を抱えている。2013-2015 年に、JICAは「大アビジャン圏都市整備計画(SDUGA)策定プロジェクト」で都市マスタープラン・都市交通マスタープラン策定を支援し、SDUGA はその後承認され政府・援助機関等に広く活用されている。一方で、さらなる人口増加などの社会経済環境の急速な変化によって居住環境の悪化、自然環境にも負荷がかかっている。MRT やBRT などの基幹交通インフラ施設の整備やマスタープランの想定を上回るスピードで都市交通に関する資金支援が進んでいる。加えてSDUGAを実現するための法的拘束力を持つ仕組みや組織横断的な調整メカニズムが確率されていない。これらの状況から、SDUGAと現実で乖離が生じている。

対象国 コートジボワール共和国 対象地域 アビジャン自治区および周辺地方行政区界
プロジェクト期間 2021年5月〜2024年8月 技術サービスの種類 開発計画調査型技術協力
現地協力機関 建設・住宅・都市計画省 発注者 国際協力機構(JICA)
受注形態 元請(共同企業体の幹事会社) 対象地域の面積と人口 4,110 km2 、7.2百万人(2021年時点)
担当業務 業務主任者/都市計画1、副業務主任者/都市計画2、公共交通/交通オペレーション、都市交通計画、都市交通調査/需要予測、都市交通調査/需要予測2、都市環境インフラ、詳細都市計画実施促進/都市開発管理1、詳細都市計画実施促進/都市開発管理2、参加型開発/環境社会配慮、都市計画補助2/参加型開発/環境社会配慮2、参加型開発/環境社会配慮、組織能力強化/行政組織、公共投資計画/民間投資/PPP、社会経済フレームワーク/産業開発、GISデータベース/ビジュアライゼーション/都市計画補助/業務調整、評価・分析

プロジェクトの実績

• 2040年を目標年次とする大都市圏の都市計画マスタープランの更新
• 地区レベルの詳細計画の作成・運用ガイドラインの策定
• 都市交通計画のレビュー・更新
• 都市環境インフラ計画のレビュー・更新
• 能力開発プログラムの実施
• 3件のパイロットプロジェクトの実施