総合コンサルティングによる開発協力で国際貢献をめざす
株式会社レックス·インターナショナル
ペルシャ湾に浮かぶエコアイランド
・イルカ、スナメリ等の海産哺乳類の生息場、渡り鳥の⾶来地、ウミガメの産卵地等に加えて、ペルシャ湾最⼤のマングローブ林やサンゴ礁からなる豊かな生態系が存在する。
・陸地にはイランで唯一のジオパークがあり、UNESCO支援の世界ジオパークネットワークへの登録が進められている(登録されれば、中東で2番目となる)。
・自然資源に恵まれ、⾃然資源を有機的に結びつけた観光業のポテンシャルは高い。
・島はペルシャ湾の国際航路に位置し、島の⼀部は貿易・経済の拠点として⾃由特区に指定されている。島の周辺には、⽯油・ガス⽥を有しており、工業開発の可能性を秘めている。
・持続的な開発を実現するために、環境保全、地元住民の生計向上を考慮した開発計画が必要であった。
プロジェクトの目的
・ 地元住民の生計向上
・自然資源の保全
・環境に配慮したゲシュム島における自由特区の開発促進
対象国 | イラン国 | 対象地域 | ゲシュム島 |
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プロジェクト期間 | 2015年10月〜2018年11月 | 技術サービスの種類 | マスタープラン策定 |
現地協力機関 | ゲシュム島自由特区庁 | 発注者 | 国際協力機構(JICA) |
受注形態 | 元請(共同企業体の幹事会社) | 対象地域の面積と人口 | 1,534㎢、141,696人 |
担当業務 | 総括/地域開発、民間投資促進、参加型開発1、参加型開発2/戦略的環境アセ スメント、社会・経済分析/業務調整/広報、土地利用1/GIS、土地利用 2、保護区管理計画(陸域2)/プロジェクト・コーディネーター、工業開発、 水産振興計画、パイロットプロジェクト実施管理、石油化学開発、天然ガス処理 |
・既存の島の開発計画(1994年策定)のレビュー
・地域住民の生計向上と自然資源の保全に係るマスタープランの策定
・生計向上と自然資源の保全のためのパイロット事業の実施
・優先分野のアクションプラン策定(観光振興、水産振興、汚水処理、廃棄物管理)
・投資促進の支援
・生計向上、環境保全と経済開発の均衡
・イランにおける参加型による計画作成とパイロット事業の実施
・里海・里山による生物多様性の向上
パイロット事業のKick-off会議の参加者による集合写真。村人、ゲシュム特区庁、調査団員、ナショナルスタッフなど。
ゲシュム島は、2017年5月にUNESCOグローバルジオパークに登録されました。スターバレーは、島内24カ所あるジオサイトの一つです。
ゲシュム島には、世界最長といわれるソルドドーム(塩の洞窟)があります。ソルトドームは、ジオサイトの一つです。
島内には、木造船の造船所が立地しています。木造船の製造・操舵の技術は、UNESCOの無形文化遺産に指定されています。
ゲシュム島のマスタープラン、優先分野のアクションプラン(観光、水産業、廃棄物処理、汚水処理)、およびパイロット事業の検討結果について、調査団とゲシュム自由特区庁、関係者について協議しています。
ゲシュム島でのエコツーリズム観光客を誘致するため、イランの旅行会社を対象としたFamilializationトリップを実施し、ゲシュムの魅力を伝えることで、島内のツアー企画を支援しています。
★UPDATE★パイロット事業紹介ビデオ